車は私の足

都会の人には信じられない事かも知れませんが私の住み地域は本当に田舎で自然は豊かですが見渡す限り山と田畑に覆われています。別名緑色のマンションに囲まれていると言う人もいる位です。そんな田舎での生活には車は必需品で1軒に1台どころか大人の数だけ車が必要でもあります。
公共の交通機関もありますがバスは1時間に1本もないし料金が無茶苦茶高いしJRの福知山線や加古川線もあるのですが福知山線に関しては1時間に1本位で加古川線に関しては3.4時間に1本で車がないと駅までどうやって行ったらいいのかと途方に暮れる程の田舎町に私は住んでいます。高校を卒業して結婚をし8年近く大阪で生活をしていると交通の便が良く電車やバスも1時間に何本もあるし歩いて行ける所に大型スーパーや病院など多々あって車がない事に不便を感じる事も無かったし反対に車はお金がかかるから必要はない!とまで思っていた位です。ですが一人娘の保育園の入園をきっかけに私の両親と同居する事が決まった時に慌てて自動車教習所に通い運転免許を取得して私専用に車を中古車で購入して実家に戻って来て同居を始めました。
実家を立て直しした為に住宅ローンを組むことになり私も何年かは専業主婦だったのですが働く事にしたのですが田舎ではとにかく運転免許を持っていないと就職も難しく自分専用の車がないと生活するには支障が多すぎると実感しました。母は運転免許が無く歩いて行ける所にある小さなスーパーに自転車で行っていましたが品数が少なく値段も高い為に私の休日には私が運転する車で買い物に行かなければならず風邪を引いても病院に行くには車が必要で娘が熱を出す度に車を走らせ病院通いを何度もしました。そして今では両親も亡くなり一人娘も嫁いで行き離婚をして一人暮らしになった私には中古車で買った愛車が私の足代わりとなって私の生活を支えてくれています。時には車は維持するだけでとてもお金がかかり車のない生活をしたいと思うのですが車がないと仕事にも行けず生活の糧を失ってしまう事になります。毎日の買い物や病院に行ったり市役所や銀行に行くのも車がないとどうする事も出来ないのが現状です。
歳をとって足が不自由な人でさえも車の方が楽だからと言って介護認定を受けながら車に乗る人が私の住む地域では本当に多い事に驚かされます。私もいずれはそうなるかも知れませんが本当に今の中古車で買った私の愛車は私の足代わりになって私を助けてくれているのが事実なのです。